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しくみナビ!Pudu配膳ロボットの機能

2022年1月14日

しくみナビ!Pudu配膳ロボットの機能

この記事では、配膳ロボットの機種別の機能を詳しく紹介するとともに、安全性・利便性を実現するために用いられる技術の一部を紹介します。

配膳ロボットの使い方

はじめに、配膳ロボットの具体的な使い方を紹介します。

1.席案内!

店舗に入ってきたお客様を空いているテーブルへ、おしゃべりをしながら誘導します。

2.配膳スタート!

従業員が、ロボットのトレーに料理をのせて、目的のテーブル番号を入力、移動スタートを指示します。スマートフォンを操作するような感覚で指示できるので、IT操作に苦手意識のあるスタッフでも、シンプルに利用できます。

3.移動中!

障害物をよけながら、指定されたテーブルへ移動します。人や他のロボットとぶつからずに、床の落とし物を踏むこともなく、料理のカタチを崩さずに運びます。

4.料理到着!

料理を運んできたロボットが、音声と光で料理の到着をお知らせします。お客様が料理をトレーからおろすと、ロボットは料理が受け取られたことを理解します。

5.キッチン帰還!

お客様からのアクションでキッチンへ戻ります。お客様から画面をタップしてもらうとキッチンに戻ります。お客様から撫でてもらうと、鳴き声をだしながら笑顔で喜びます。

6.店内巡回!

巡回モードで空いたお皿をキッチンへ運びます。店内を巡回しているときに、お客様がロボットに手をふる動作でロボットが停止、空いたお皿を下げるなどお客様からの要求を受け入れます。

このように、ホールスタッフとしての役割をしっかり果たしてくれます。

スタッフの負担軽減のみならず、食事シーンで人を介することによる衛生面に不安のある人や、コミュニケーションが苦手な人からも期待が膨らんでいます。

ここでは、すかいらーくグループが本格導入を発表した、ネコ型の配膳ロボット「BellaBot」を例に解説しました。機種によりやや使い方が異なりますので、弊社までお気軽にお問い合わせください。

配膳ロボット機種別機能の詳細としくみ

配膳ロボットの機種別の詳しい機能や、使用シーンを解説いたします。ぜひ、自店に導入する際の参考にしてみてください。

KettyBot・広告つき配膳&案内ロボット

KettyBotは、広告を表示できるディスプレイを持ち、配膳・案内どちらも、スマートにこなします。55cmの狭い場所を通れるのが特徴の、飲食店に必要な機能をコンパクトに網羅した配膳ロボットです。

テーブルへの案内時に、音声とディスプレイを使って、おすすめメニューを紹介するなど、営業スタッフとしての役割もこなします。お客様の視界に訴えかける高さにある大型ディスプレイは、宣伝効果もバツグンです。

また、最適な経路を自動で選択しながら移動するので、複数テーブルへの配膳も、楽々こなします。高性能なAI音声技術により、通りすがりのお客様へも自ら挨拶をして店舗を活気づけてくれます。

サイズは、高さ122.6cm・横幅53.1cm・奥行54.1cm・重さ60kg。積載重量は、1トレーあたり15kg、最大で60kgを運ぶことができます。

FlashBot・ビル内配送ロボット

FlashBotは、ホテルやオフィスでの活躍に特化した、新時代の配送ロボットで、エレベーターを自律的に利用し、各ルームへデリバリーができるビル内配送ロボットです。エレベーターのある施設を前提として機能が備わっているのが特徴です。エレベーター乗降の段差をスムーズにクリアできるよう、床の状態に合わせて6車輪のサスペンションが対応します。

ホテルでのお出迎えから客室案内、フロントからの荷物配送を、流れるようにこなします。また、UV殺菌ランプ搭載なので、タオルや歯ブラシなどの搬送も衛生的です。

スマートフォンから呼び出しが可能なので、コーヒーや備品を届けてもらうオフィスシーンでもビジネス業務に影響なく利用できます。オフィスシーンでは嬉しい機能ですね。また、スタイリッシュなデザインなのでどんなオフィスの雰囲気にも馴染むロボットです。

FlashBotでは、クラウドテクノロジーを介した、ビル内設備との連携が実現しました。セキュリティゲートの通過や、ドアに取り付けられた入退室管理システムにも対応。これらの配送ロボットの動きや稼働状況は、Puduクラウドプラットフォームというシステムを通してマネジメントができます。

ホテルやオフィスビル、病院など、高層階施設における新時代マネジメントに一翼を担う存在として期待される配送ロボットです。

サイズは、高さ105cm・横幅51.5cm・奥行53.9cm・重さ55kg。積載重量は、1トレーあたり15kg、最大で30kgを運ぶことができます。

BellaBot・ネコ型配膳ロボット

BellaBotは、コミュニケーション機能が充実した、ネコをモチーフとしたロボットです。人間とロボットの共存がスムーズになるよう研究を重ね、辿りついたデザインです。思わず声をかけたくなるキュートなデザインなので、飲食店では子どもが喜び、大人も写真を撮ってしまうほどの人気ものになります。

案内係として席誘導も、バッチリこなす配膳ロボットですが、巡回モードも搭載。巡回モード中は、お客様のアクションに応じて停止し対応します。空いた食器を載せて下げ膳もキッチリこなします。

エンターテイメント性のあるネコ型配膳ロボットで、コミュニケーションが得意な機種でもあります。スタッフは、音声で指示ができたり、ロボットもスタッフに声をかけたりします。お客様のみならず、現場スタッフからも受け入れられやすい明るい配膳ロボットです。

サイズは、高さ129cm・横幅53.7cm・奥行56.5cm・重さ57kg。積載重量は、1トレーあたり10kg、最大で40kgを運ぶことができます。

HolaBot・配送&下げ膳ロボット

HolaBotは、60kgのものを安全に運搬できるのが魅力です。飲食店では、下げ膳に特化して、テーブルから洗い場までの往復、バッシングに関わる役割をこなします。大容量運搬ができるサービスロボットとして有力候補になる機種です。

下げる作業でも洗い場でも、たいへん優秀な機能がヘッドセンサーです。ヘッドセンサーでは、直接画面をタップしなくても、手をかざすことで移動の合図ができます。手が汚れていても、ロボットに直接触れないので衛生面も安心、お手入れも簡単です。

また、HolaBotは、医療廃棄物を指定した保管場所へ運ぶ、図書館や本屋など重たい書籍の運搬など、飲食以外の場面でも、あらゆるシーンでの活躍が期待できます。どんなところでも、パワフルに働けるうえ、防水設計なので汎用性が高いロボットです。

サイズは、高さ122.6cm・横幅53.1cm・奥行54.1cm・重さ60kg。積載重量は、1トレーあたり15kg、最大で60kgを運ぶことができます。

PuduBot・配膳ロボット

PuduBotは、飲食店での配膳に必要な機能を凝縮した、シンプルかつ優秀なロボットです。欲しい機能をスタイリッシュに実現しています。Pudu社初のモデルとして、2017年に発売されてから、世界市場にも進出、多くの現場で活躍している信頼と実績の配膳ロボットです。

また、カスタマイズ性も高く、トレーは用途に応じて7段階調整できたり、カバーの装着も簡単です。感染症対策として、カバーの着脱方法がシンプルであることは大きなメリットです。シンプルなデザインなので、派手に目立たずに飲食店の仕事を支えてくれるクールな外観です。

PuduBotのサイズは、高さ128.2cm・横幅50cm・奥行51.6cm・重さ40kg。積載重量は、1トレーあたり13kg、最大で30kgを運ぶことができます。

配膳ロボットの仕組み

このような役立つ機能を実現する仕組みを解説します。Pudu社のテクノロジーを知って、より安心して導入をご検討ください。なお、ここでは、Pudu社を代表する技術面を紹介しています。発売時期や機種により、一部仕様が異なります。詳しくは、HP(puduリンク)をご覧ください。

「ぶつからない自立移動」の仕組み

自律移動とは、人間が補助することなく、ロボット自身が周囲の状況を把握し、行先を決めて移動することです。自律移動を実現させている主な仕組みをみてみましょう。

SLAMと呼ばれる、精度の高い位置決め技術により、ロボット自身が正確な位置を把握します。この「店内の地図の作成」・「自己位置の推定」を同時に行うSLAMをはじめとする、複数のコア技術の組み合わせによるセンサーで、周囲の複雑な状況を、即時に判断できるのです。

画像元:SLAM (自己位置推定と環境地図作成)

障害物回避の仕組みの特徴は、RGBDという3次元視点のカメラにより、障害物を0.5秒で検知し停止できることです。さらに、床の情報だけではなく、上から吊り下げられているインテリアや照明にも対応できます。これは、2D(平面だけのセンサー)から3D(立体的なセンサー)への技術革新の成果で、配膳ロボットの接触アクシデントを大幅に減らすことができる重要な技術です。

配膳ロボットは、このようにルートを確保しながら、接触を回避しながら料理を運んでいます。

「複数台チームワーク」の仕組み

配膳ロボットは、複数台を同時に利用することが可能です。その仕組みの秘密は「PUDUSCHEDULER」という分散型通信テクノロジーを使っていることです。

この仕組みにより、それぞれの配膳ロボットが、同じネットワーク内でともに働くロボットと直接通信します。「Aロボットが地点1にいるから、自分は地点2に向かおう」「Bロボットとぶつからないように、距離を計算して動こう」など、ロボット同士が互いに計算しあって、安全に効率よく業務にあたることができるのです。

従業員スタッフ同士が、声をかけあって効率的・協調的に動くのと同じですね。ロボットの場合には、長時間労働でも速度を落とさずに、疲れることなく思考し続けられます。

まとめ

今回は、配膳ロボットの詳しい機能や、安全性・利便性を実現するために用いられる技術の一部についてお届けしました。少しでも、配膳ロボット導入の検討材料となれたらうれしいです。

サービスロボットについてのご興味・ご不明な点・ご質問などありましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

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